J.フロントリテイリングは2月25日、傘下の松坂屋の名古屋駅店(名古屋市)を8月29日で閉鎖すると発表した。同店は名古屋ターミナルビルの核テナントとして1974年に開店したが、JR東海が同ビルの建て替えを決定、今年秋に解体工事に着手することになり、閉鎖を決めた。同店の売場面積は約1万6500平方メートルと百貨店としては小さく、2000年には隣接するビルにジェイアール名古屋高島屋が開業した影響もあって、売上は漸減傾向だった。同店の閉鎖に伴って、2010年2月期に5億円程度の特別損失を計上する予定だ。
同社は1月末に松坂屋岡崎店(売場面積約1万1400平方メートル)も閉鎖しており、東海地区では今後、旗艦店の松坂屋本店(名古屋市中区)に経営資源を集中する方針だ。