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【ベスト電器】小野取締役が社長昇格、深沢社長は2ヵ月で退任

 家電量販店大手のベスト電器は3月20日付で社長の深澤政和氏(65歳)と代表取締役専務の井澤信親氏(57歳)が揃って退任、取締役兼さくらや社長の小野浩司氏(54歳)が社長に昇格したと発表した。深澤氏と井澤氏は5月の株主総会後に取締役も退く。

 

 ベスト電器では業績悪化の責任をとって今年1月12日に当時の有薗憲一会長(69歳)と濱田孝社長(60歳)が辞任、代表取締役副会長で財務の責任者だった深澤氏が社長に就いた。深澤氏は営業本部長として営業全般を統括する井澤氏とのツートップ体制で再建に着手、3月1日には国内直営店の約3割に当たる63店舗を閉鎖するなどの大規模なリストラ計画を発表したばかりだった。今回の突然の辞任劇は、再建計画をめぐる経営陣の対立が原因ともいわれている。

 

 5月の株主総会後には深澤・井澤の両氏のほか、有薗氏や濱田氏を含む計11人の取締役が退任し、小野氏と社外取締役の宮嶋宏幸氏(ビックカメラ社長)など取締役は7人体制となる。

 

 新社長の小野氏は1980年にベスト電器入社、2004年5月に取締役に昇格、その後、九州沖縄統轄部長、販売統轄部長などを務めた。