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【米ウォルマート】市議会が出店承認、シカゴ市内で2号店オープンへ

 米シカゴ市議会は6月30日、投票の結果、ウォルマート・ストアーズが市内で2号店を新設することを承認した。これを受けてウォルマートは同市南部に2012年第1四半期中にもスーパーセンター業態を出店する見込み。今回は、ウォルマート側がシカゴ市内での新店の最低時給を8.75ドルに引き上げることに合意し、地域の労働組合側が出店反対表明を取り下げたことが議会での承認につながった。

 

 米国では建物のゾーニング規制があり、都市部での大型店出店にはさまざまな制限がある。なかでも、ウォルマートに対しては地域の賃金や福利厚生水準の引き下げにつながるとして、労働組合などを中心に出店に対する根強い抵抗がある。

 

 今回のシカゴのケースのように出店が承認されるようになれば、ウォルマートにとってこれまでほぼ空白地帯だった都市部で市場シェアを拡大するチャンスが広がる。都市部には低所得者層が住む地域が多いことから、ウォルマートも出店に意欲的だ。