米ホームセンター業界2位のローズが発表した2010年度第1四半期(2~4月)の業績は、売上高が前年同期比4.7%増の124億ドルとなり、既存店ベースでも2.4%の増収に転じた。2008年から続く住宅市場の低迷と景気後退による生活防衛意識の向上からホームインプルーブメント市場も低迷が続いており、ローズの2009年度の売上高は前年比2.1%減の472億ドル、既存店ベースでは6.7%の減収となっていた。昨年末から消費の上向き傾向が見られ、09年度第4四半期(09年11月~10年1月)では売上高は前年同期比1.8%増に転じていたものの、既存店ベースでは1.6%減とマイナス成長が続いていた。
政府の景気刺激策や3~4月の天候が全般的に良好だったという要因もあるが、「消費者がホームインプルーブメント市場に戻りつつある」と会長兼CEOのロバート・ニブロック氏は述べている。同社は2010年度通期でも売上高が5~7%増え、既存店は2~4%の増収になると見込んでいる。