6月5日に株主総会を開いた米ウォルマート・ストアーズは、約1兆4700億円 (150億ドル)の自社株買いを実施すると発表した。買い入れた自社株は消却し、1株 当たりの利益や株主価値の向上につなげる。
同社は2007年6月にも150億ドルの自社株買いの計画を発表、現在までに116億ドル 分の自社株を実際に買い入れた。ウォルマートがこれまでに実施 した自社株買いは総額210億ドルに達する。同社はまた、1株当たりの配当も2009年1月期の0.95ドルから 10年1月期は1.09ドルに引き上げる と発表、配当は総額42億ドル(約4100億円)を超 える。
ウォルマートの09年1月期の売上高は4010億ドル(約39兆3000億円)と初めて4000 億ドルを突破。トムソン・ロイターの調べでは、今年 2-4月期の米大手小売業30社の既存店売上高が前年同期比4.6%減となっているのに対し、ウォルマートは3.4%増と不況下でも堅調に推移している。