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【米スーパー】08年の業界売上高は5.2%増、PB構成比は15.5%に

  米スーパーマーケットの業界団体であるFMI(食品マーケティング協会)がまとめた『Food Retailing Industry Speaks』(2009年版)によると、米スーパーの2008年の業界売上高は前年比5.2%増、既存店ベースでも4.5%増と堅調な伸びを示した。ただし、家庭内で消費される食品のインフレ(物価上昇)率は5.7%となっており、インフレ調整後の売り上げ成長率は0.5%減、既存店ベースでは1.2%減となる。

 

  厳しい経済情勢のなかでも生活必需品主体のスーパーでは、衣料品や耐久消費財に比べて需要の落ち込みは小さく、また、スーパー業界が売価引き下げなどによって需要を喚起したことも奏効した。

 

  売価を引き下げつつ粗利益率を確保するためにプライベート・ブランド(PB)商品の取り扱いを増やすスーパーが増えており、品目数ベースでPBは取り扱い商品全体の9.7%(08年は8.1%)を占めるまでになっている。売上高ベースでは全体の15.5%(08年は14.0%)を占めており、PB売上高は前年比10.8%増とナショナル・ブランド商品の2.5倍のペースで伸びている。

 

  なお、『Food Retailing Industry Speaks』はFMIのサイト(http://www.fmi.org/forms/store/CommercePlusFormPublic/search?action=Feature)で購入することができる。