吉野家ホールディングス(HD)は6日、子会社吉野家の採用担当者が、会社説明会に申し込んだ大学生に対し、外国籍との判断を理由に参加を断っていたと明らかにした。断られた学生はツイッターへの投稿で自らを日本国籍と表明しており、吉野家HDは「連絡の過程に不備があった。今後は分かりやすい採用活動に努める」と謝罪した。
吉野家では先月、常務が女性蔑視の発言をして解任されるなど不祥事が相次いでいる。インターネットの交流サイト(SNS)では吉野家の今回の対応にも批判が集まっている。
吉野家HDや学生の投稿によると、吉野家は説明会への参加登録情報から学生が外国籍と判断。学生への連絡で「就労ビザの取得が大変難しく、内定となった場合も入社できない可能性がある」と説明し、参加予約の取り消しを一方的に通告した。
吉野家HDは「ビザ取得は非常に困難で(過去に)内定取り消しが一定程度あった」と指摘。新卒向けの会社説明会では、以前から外国籍の学生の参加を断っていたと説明した。