ベスト電器は1月12日、2010年2月期連結業績予想の下方修正を発表、営業損益は45億円の赤字(前期は8億円の赤字)と2期連続で赤字の見通しとなった。業績建て直しのため、2012年2月期までに全国で50~70店舗を閉鎖、これに伴う余剰人員も削減する。また、15店舗を展開する子会社のさくらやは、業績回復の見通しが立たないため、10年2月期中に事業から撤退、会社を清算する。こうしたリストラに関わる費用を特別損失として計上するため、10年2月期の純損益は301億円の赤字(前期は30億円の赤字)に陥る。年15円を予定していた配当は見送り、無配とする。経営責任を明確にするため、代表権を持つ有薗憲一会長と濱田孝社長は12日付けで非常勤取締役に退き、今年5月の株主総会後に取締役を退任する。
今回発表した一連のリストラ計画について、ベスト電器に15.08%を出資しているビックカメラは、業務面での提携を強化することなどで支援していく意向だ。