コープさっぽろは9月1日から店舗などで使用する電力の調達先を広げる。現在はすべての電力を北海道電力から購入しているが、年間の電気代は約25.5億円にのぼっており、低価格の電力を調達することでコスト削減につなげる。
新たな調達先は省エネ設備・機器の設計・施行が専門のテス・エンジニアリング(大阪市)。同社は今年2月、PPS(特定規模電気事業者)の届け出を行って電力小売事業に参入しており、事業所などの需要家に一般の電力会社より2~5%安い価格で電力を供給している。
コープさっぽろでは店舗など41施設の契約電力の30%をテス・エンジニアリングからの調達に切り替える。
電力自由化は2000年から段階的に実施され、04年からは500キロワット以上、05年からは50キロワット以上の高圧需要家は一般の電力会社以外からも自由に電力を調達できるようになっている。