カー用品チェーン最大手のオートバックスセブンが発表した2009年4~12月期連結決算は、米国事業と台湾からの撤退や中国での店舗網縮小、二輪用品のフランチャイズ事業譲渡、クルマ販売・買取事業の縮小などによって売上高は前年同期比11.1%減の1865億円となったものの、リストラによる経費削減効果で営業利益は69.4%増の103億円に拡大した。前期に特損計上したリストラ費用の戻り入れ等39億円を特別利益として計上したことなどから、純利益は約5倍の56億円となった。
同社は海外事業や関連事業を整理し、中核の国内カー用品販売事業への集中を進めており、国内におけるカー用品販売と車検・整備を合わせた売上高は全店ベースで1.4%増、既存店ベースで0.7%増と堅調だった。
10年3月期通期では売上高2313億円(前期比10.7%減)、営業利益97億円(90.6%増)、純利益57億円(前期は33億円の赤字)を見込む。同社は5月に4ヵ年の中期計画を発表することを明らかにしたが、引き続き国内オートバックス事業に集中していく方針だ。