ファミリーマートの2012年2月期の連結営業利益は前年同期比10.1%増の421億円となり、過去最高を更新しそうだ。上期(11年3~8月)の既存店売上高は4.9%伸び、営業利益が12.2%増の245億円となったことが主な要因。下期については業績予想をかなり慎重に見積もっており、通期の営業利益は上ぶれする可能性もある。
上期は震災からの復旧とam/pm店舗のファミリーマートへの転換に力を入れた。震災関連で42億円の特別損失を計上したが、このうち24億円を加盟店支援、10億円を被災店舗の修繕・建て替え、8億円を被災による商品ロスの本部負担に充てた。am/pm店舗の転換は上期で198店舗、通期では290店舗を見込む。
同社は震災による被害の大きかった東北3県での出店を従来計画の5倍の85店舗に引き上げたが、このうち上期に33店舗を出店。下期以降の出店については「今後の環境を見極めながら決めたい」(上田準二社長)としている。東北の復興需要について上田社長は「少なくともあと1年は続くのではないか」との見方を示した。