メニュー

【ジョイス】岩手県で「北上アピア店」をオープン、被災店舗を建て替え

 食品スーパーのジョイス(盛岡市)は10月13日、岩手県北上市に「ジョイス北上アピア店」をオープンした。東日本大震災で建物が損壊した店舗を新たに建て替えたもの。同社が昨年から展開を始めた「食の提案型スーパーマーケット」の4店舗目で、店内加工の総菜やデザート、バイキング形式のサラダ売り場など半調理品や調理済み食品を強化しているのが特徴。

 

 同じく建物が損壊した「みたけ店」(盛岡市)については、被害が大きいことから営業再開を断念した。また、津波で建物が流失した「大槌店」(岩手県上閉伊郡)と「山田店」(同下閉伊郡)については移動販売や宅配による営業を続けながら、建て替えを検討している。

 

 なお、同社の2012年2月期の業績は、一部店舗の営業休止などで売上高に当たる営業収益は前期比9.8%減の370億円となりそうだが、営業利益は前期比約3倍の12億円を見込んでいる。チラシ特売の減少などで粗利益率が高まると共に、販売管理費が減少することで大幅増益となる。ただ、震災に伴う特別損失を計上することから純損益は約10億円の赤字となる見通しだ。