紳士服専門店大手のAOKIホールディングスは、常務取締役の青木彰宏氏(39歳)が社長に昇格する人事を内定した。6月25日の株主総会後に正式就任する。現社長の青木拡憲氏(71歳)は代表権を持ったまま会長となる。また、副社長の青木宝久氏(64歳)が代表権のある副会長となり、これまで1人だった代表取締役が3人体制となる。
彰宏氏は拡憲氏の次男で1994年に入社。2003年に若者向けブランドの「オリヒカ」事業を立ち上げ、オリヒカ社長を経て09年6月から現職。一方、宝久氏は拡憲氏の弟で、創業間もないころから兄の拡憲氏を支えてきた。
また、AOKIは2010年3月期の連結業績が従来予想を上回り、売上高が1311億円(前期比0.3%減)、営業利益が99億円(3.0%増)、純利益が36億円(8.6%増)になったようだと発表した。従来は営業減益を見込んでいたが、既存店売上高が予想を1.4ポイント上回る5.6%減に収まったことと、販売管理費が計画を下回ったために増益を確保できた。