ファーストリテイリング(FR)は2月18日、靴事業とセオリー事業についての再編を発表した。靴事業については事業子会社GOVリテイリングから切り離し、同じく子会社のユニクロに継承させる。FRは2008年9月に低価格カジュアル衣料のジーユー、靴事業のワンゾーン(店名フットパーク)とビューカンパニー(店名ビュー)の3社を統合してGOVリテイリングを発足させた。その後、ジーユーは980円ジーンズのヒットなどで軌道に乗ったものの、靴事業が足を引っ張りGOVは赤字が続いている。09年9月から「ユニクロシューズ」ブランドでユニクロ店舗において靴の販売を開始したこともあり、今後はユニクロに統合することで靴事業の拡大を図る。
一方、米子会社のユニクロUSAをファーストリテイリングUSA(FRUSA)に改称して事業持株会社とし、09年7月に完全子会社化したファッション衣料のリンク・セオリー・ホールディングス(LTH)の米中間持株会社の傘下にある店舗運営会社など45社をFRUSAに移管する。また、日本でセオリー事業を行っているLTHなど3社を統合し、リンク・セオリー・ジャパンとする。セオリー事業の組織をスリム化し、地域ごとの管理・運営体制とすることで経営の効率化を図る。