マツモトキヨシホールディングス(HD)は3月18日、代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)の吉田雅司氏(63歳)が4月1日付けで退任し、代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)の松本南海雄氏(68歳)が社長を兼務する人事を発表した。
吉田氏は中核事業会社のマツモトキヨシの会長兼社長も退任し、後任の社長には専務取締役の松本清雄氏(38歳)が就く。清雄氏は南海雄氏の長男で持ち株会社の専務を兼任している。
マツモトキヨシでは昨年12月1日に隼田登志夫氏(55歳)が就任から1年8ヵ月で社長を退任し、会長だった吉田氏が社長を兼務する人事を行ったばかり。隼田氏の退任は2011年3月期で2期連続の営業減益が確実となったことから事実上の更迭人事と見られていたが、後任の吉田氏もわずか4ヵ月で退任する異例の事態となった。
隼田氏、吉田氏といった生え抜き組が退任することで、マツキヨグループは創業家でトップを固め、再建を主導することになる。