全米小売業連盟(NRF)によれば、クリスマス商戦期の2009年11~12月の米小売業(自動車、ガソリン、飲食店を除く)の売上高は4468億ドルで前年同期比1.1%増(季節調整前)となった。NRFは09年のクリスマス商戦の売上高を1.0%減と予想していたが、それを覆す好結果となった。クリスマス商戦の売上高が前年実績を上回るのは3年ぶりで、08年は金融危機の影響などから3.4%減と大きく落ち込んでいた。
12月単月では前年同月比2.3%の伸びだった。好調だったのはアパレルで、衣料品及びアクセサリー店の売上高は7.0%伸びた。健康・パーソナルケア関連店舗も4.8%増と堅調だった。住宅市場が軟調なことから家具・室内装飾品店は3.5%減と振るわなかった。
年末にかけて上向きの傾向が見えてきたとはいえ、米商務省発表の統計では2009年1~12月の通年売上高は7.0%減(自動車・部品および飲食店を除き、ガソリン販売を含む)と現行の統計が始まった1992年以降で最大の落ち込み。失業率も09年12月まで3ヵ月連続で10%台となっており、まだ先行きを楽観できる状況ではない。