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米ウォルマート、一部店舗でたばこ販売中止=WSJ

ウォルマートの外観
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は28日、関係筋の話として、米小売り大手ウォルマートが一部店舗でたばこの販売中止に踏み切ったと報じた。ただ、全面的に中止することはないという。(i-stock/Wolterk)

 【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は28日、関係筋の話として、米小売り大手ウォルマートが一部店舗でたばこの販売中止に踏み切ったと報じた。ただ、全面的に中止することはないという。

 WSJによると、カリフォルニア、フロリダ、アーカンソー、ニューメキシコ各州の一部店舗で商品が撤去されている。WSJは広報担当者の話として、4700を超える米国の店舗のうち、場所をより効率的に利用することを決めた一部店舗でたばこを取り除いていると伝えた。

 米衛生当局によれば、米国で毎年48万人が喫煙に絡む病気で死亡しており、規制を理由に大型小売店のたばこ販売は手間が掛かる中、ウォルマートは社内で数年にわたり議論を続けていた。経営幹部は新型コロナウイルス大流行の前に、一部店舗でのたばこ販売中止を決定、現在実行されているという。たばこ販売をめぐっては、米小売り大手ターゲットが1996年に中止し、米ドラッグストア大手CVSヘルスも2014年に中止を決めた。

 米株式市場では東部時間午後3時時点で米たばこ大手アルトリア・グループが前週末終値比2.8%安、同業大手フィリップ・モリス・インターナショナルが2.1%安。一方、ウォルマートは1.5%高。