イオンモールの吉田昭夫社長は新たに開業したSCをこのように表現した。
そのSCとは、11月9日、イオンの創業地である三重県で開業した「イオンモール津南」だ。
リアル店舗とネットを融合したさまざまな施策に挑戦している。
たとえば、イオンリテールのECサイト、ネットスーパーでの買物を
カフェのような空間で楽しめるコミュニティスペースを設置。
専任の従業員が常駐して買物方法やおすすめ商品を案内する。
ネットで注文した商品の受け取り方法も広げている。
海外の小売業を参考に、ドライブスルーサービスを導入したほか、
受け取りロッカーも設置して、
自宅以外でも商品を受け取れる利便性を提供することで
ネット経由の買物を促す。
イオングループは中期経営計画の事業方針の1つに
「デジタルシフト」を掲げて
ECサイトやネットスーパー事業の売上高を2020年までに
全体の12%まで高めたい考えだ(16年度実績は0.7%)。
最新デジタルモールでの新たな施策は、
イオンのデジタルシフトに弾みをつけることができるのか注目だ。(大宮)