アクシアル リテイリングの原和彦社長が、「2018年度QCサークル経営者賞」を受賞した。
同賞は、一般財団法人の日本科学技術連盟がQC(Quality Control=品質管理)サークルで顕著な貢献をした経営者を認定する表彰制度で、2000年に制定。これまでに27人が受賞しており、原社長は28人目、小売業では初の受賞となる。
かねてより、TQM(Total Quality Management=総合的品質管理)を経営の根幹に据え、約40年にわたり品質改善活動を続けてきた同社。10月4日の授与式で、原社長は「スーパーマーケット業界は、『経験と勘と度胸』でしのぎ切るというようなところが多く見受けられるが、今後はこのような体質を改めていきたい」と話した。
「私自身も体育会系なので、気合と根性と乗り切る部分があるが、今後は合理的・組織的な考え方でお取引をしていくことで、業界全体で生産性を上げていかないといけない」(原社長)。自動車産業をはじめとした製造業中心だったQCサークル活動を、小売業が定着させた好例であるアクシアル リテイルング。同社のTQMは一朝一夕で真似できるものではないが、小売業が人不足時代を勝ち抜くためのヒントが溢れている。(小野)