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「アマゾンが合理的の極致であるならば、我々は非合理的の極致をめざす」

 決算説明会の席上で、そう語気を強めたのはドンキホーテホールディングスの大原孝治社長兼CEOだ。

 

 「(ECが普及するなか)消費者は実店舗を利用し続けるのか」という記者の質問に、大原社長は、「最近はストリーミング視聴やダウンロードサービスで音楽を聴く人が増えているが、ライブやコンサートにお客さんが行かなくなった、ということはない」と前置きしたうえで、「ライブがなくならないように、リアル店舗がなくなるわけがないんです」と断言する。

 

 「アマゾンは合理的の極致であるとすれば、リアル店舗は非合理的。アマゾンが現れる以前、合理的の極致にあったのはウォルマート。だが、もっと合理的なアマゾンが出てきたので今はピンチになっている」(大原社長)。

 

 合理的でもなく、非合理的でもない“中途半端”なリアル店舗は今後淘汰されていくと予想する大原社長。非合理的の極致を追求することで、EC勢に真っ向勝負を挑む構えだ。(小野)