フリクションレス・ショッピング
フリクションレス・ショッピングとは、フリクション(摩擦)がない買物体験を指す。オンラインとリアル店舗を融合したオムニチャネル化が進むなか、オンライン・オフラインを問わず、顧客が感じるあらゆる手間やわずらわしさを「フリクション」ととらえ、テクノロジーを活用してこれらを解消する「フリクションレス・ショッピング」への取り組みが広がりつつある。
米クローガー(Kroger)のロドニー・マクマレンCEO(最高経営責任者)は、2023年1月に開催された「NRFリテールズビッグショー」で、「顧客はオンラインか店舗かという観点ではなく、その時点で自分にとって簡単なことを求めている」と述べ、小売業が買物体験での「フリクション」の解消に向けてテクノロジーの研究や導入を進める意義を強調した。
クローガーでは「テクノロジー領域への投資が5年前と比べて3~4倍に増えている」(マクマレンCEO)という。22年3月には米NVIDIA(エヌビディア)との戦略的協業のもと、オハイオ州シンシナティにあるクローガーの本社オフィスにAI( 人工知能)ラボを創設。NVIDIAのAI対応シミュレーションソリューションを活用し、フリクションレス・ショッピングを実現する店舗づくりに着手している。
米ウォルマート(Walmart)は、22年の年末商戦に向けて
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