デジタル活用が遅れているといわれる生協。そんななかコープさっぽろではCIO(Chief Information Officer)の長谷川秀樹氏のもと、組織全体を巻き込んだデジタル推進が一気に進んでいる。直近では、「IT民主化チーム」を発足し、各部署で活躍するデジタル人材育成のためのプロジェクトもスタートした。レガシーシステムが多く残るともいわれる生協のデジタル化をいかに促し、現在はどのようなことに取り組んでいるのか。
全職員に向けてめざすべき姿を共有
コープさっぽろのデジタル改革が大きく動きだす契機となったのが2020年。同年3月、「デジタル推進本部」が新設されるとともに、CIOに長谷川秀樹氏が就任した。長谷川氏は1994年にアクセンチュアに入社後、旧・東急ハンズ(現・ハンズ)のシステム開発を経て、同社子会社のハンズラボの社長に就任。その後にはメルカリのCIOも歴任した経歴の持ち主だ。長谷川氏は「いつか自身の好きな食の領域に貢献したいという想いがあり、縁とタイミングが重なりコープさっぽろへの入協を決めた」と話す。
では、長谷川氏はいかにコープさっぽろのデジタル化を推し進めていったのか。
まず行ったのが、
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