ローソンは2022年3月から、会員データとAIを活用したレシートやスマートフォンアプリへの広告配信事業を本格的にスタートする。
同社はこれまで、会員の購買履歴や性別、年代などから対象となる商品に興味を持ちそうな客を推測し、レシートに割引クーポンを印字するなどの訴求を行ってきたが、AIを活用することで広告効果をより高める。
来春からスタートする施策では、購買データから対象商品を購入した(新商品の場合は購入可能性が高い)会員を特定、その会員の購買履歴や性別・年代・価値観をAIで分析して特徴を抽出するとともに購入確率予測モデルをAIが自動構築。そのモデルで抽出した対象者に、価値観の特徴に合わせてデザインやキャッチコピーを変えたレシート広告を発行する。
21年8月に20万人を対象に行った実証実験では、AIモデルで抽出した対象者の購入率は4倍、さらに3パターンの広告デザインを用意し、価値観特徴に合わせてレシート広告を出した場合は12倍となった。
この広告配信では、データ活用コンサルティングのインティメート・マージャー(東京都港区)と広告制作会社クリエイターズマッチ(東京都渋谷区)の技術を活用している。