OKIグループのOKIデータは、小型ながら高い機能を持ち、多様な印刷に対応する高機能LEDプリンター「COREFIDO(コアフィード)C650dnw」を発表。バックヤードの事務所など限られたスペースでも高い生産性を維持できる次世代プリンターとして注目されている
スペースでも設置でき小型化と高性能を両立
店頭用販促物の製作について、のぼりなどの大型ツールは外注することもあるが、ポスターや小物のPOPについては多くの企業が社内のプリンターで印刷している。ここで課題となるのがバックヤードの事務所など、限られたスペースに設置できる小型プリンターの存在だ。
店舗バックヤードの事務所はけして広くなく、さらにプリンター以外の物品も多く置かれている。プリンターをできるだけ身近に置きたいと考えても置くスペースが限られており、インク交換や紙詰まりの除去といったメンテナンスを行うスペースも確保する必要がある。
OKIデータでは、流通・小売業や医療といった業務に印刷が欠かせない職種でのプリンター運用に関する課題解決にフォーカス。同クラス世界最小で、設置スペースやメンテナンススペースの最小化を実現しつつ、高い生産性を実現した新商品として、カラーLEDプリンター「COREFIDO(コアフィード)C650dnw」(以下、「C650dnw」)を10月22日に発売、2020年11月下旬より出荷を開始した。
究極のユーザビリティを目指した同機種の開発に着手したのは5年前。プリンター市場がシュリンクする中、OKIデータは「印刷に関わる現場の生産性向上」をミッションとし、25年に渉り業務用プリンターを次々と開発してきた。今回発売した「C650dnw」は、特に小型化・省スペース化と高い性能の両立を実現した製品となっている。
「C650dnw」は限られたスペースでプリンターを使用する場合のユーザビリティ向上にこだわり、業界初の技術「Space Saving Technology(スペースセービングテクノロジー)」を搭載している。
スペースセービングテクノロジーとは、消耗品交換時イメージドラムが格納されているバスケットを前面に引き出す、紙詰まり発生時には用紙搬送路に前面からアクセスできるよう上面側にバスケットを持ち上げて対応できる「デュアルモーションドラムバスケットシステム」、装置内の空いたスペースにトナーを搬送するルートを自由に形成する「フレキシブルトナートランスポートシステム」、定着器をダイレクトに着脱可能とする「定着器ダイレクトアクセスシステム」の3点を指す。
これらの新技術により本体サイズを小型化しただけでなく、消耗品・メンテナンス品の交換や紙詰まりの除去など、全てのメンテナンス作業が前面から行える業界初の「フルフロントアクセス構造」で、メンテナンススペースの最小化を実現した。また、毎分35ページ・ウォームアップタイム約11秒の高速印刷と装置寿命60万ページの高耐久性を実現。さらに、低負荷現像方式の採用によりイメージドラムの長寿命化を図っているほか、特殊用紙への印刷にも対応する。
たとえばドラッグストアチェーンのトモズでは、狭い事務所内でもコンパクトに設置できる「C650dnw」が活躍している。印刷の速さや彩度の高さに加えて、メンテナンスがしやすく紙詰まりなどでにもすぐに対応できる点、消耗品置場もコンパクトになった点などへの評価が高い。またメンテナンスに5年間の無償保証もメリットと感じているという。
OKIデータでは今後も、印刷が欠かせない現場の生産性向上に貢献するとともに、限られたスペースでプリンターを運用するユーザーのニーズに応える機器を提供することで、企業が抱える課題解決に貢献していきたいとしている。