まいばすけっと(神奈川県/岩下欽哉社長)は3月29日、まいばすけっと仲町台駅南店(以下、仲町台駅南店)をリニューアルオープン、品揃えをトップバリュに特化する新たな商品政策(MD)を導入した。そのねらいと売場づくり、今後の展開とは?(文中の価格はすべて本体価格)
インフレでPBに注目集まる
東京都、神奈川県を中心に1都3県にミニ食品スーパーを直営で展開するまいばすけっと。メーン客層は40~50代男女で男女比は約4:6である。
まいばすけっとの2023年2月期の売上高は約2227億円、同期末店舗数は1055店舗。年50〜80店舗程度の出店しており、24年3月末時点で1133店舗だ。
そのまいばすけっとは、横浜市営地下鉄仲町台駅より徒歩1分の場所にある仲町台駅南店を改装オープンし、そこで新しいMDを実験した。
イオングループのプライベートブランド(PB)トップバリュの構成比を既存店では20%弱のところ、約50%にまで高めたのだ。標準店の約1.5倍の規模となる83.9坪の売場面積で、標準店と同程度の3300SKUを品揃えしている。
「インフレで節約志向が高まっており、(価格の安い)PBに注目が集まっている。トップバリュ商品拡充により、生活必需品をより安くお客さまにお届けすると同時に、新たにMZ世代(ミレニアル世代とZ世代のこと)をターゲットにした商品を導入した」とまいばすけっとの岩下欽哉社長は説明する。
MZ世代向けの新たな取り組みとしては、店内に入ってすぐの場所に、質感の高い什器を導入しプロモーションコーナーを設置した。改装オープン時はトップバリュのMZ世代向け菓子「トキメクおやつ部」シリーズとノンアルコール飲料の「19 Nineteen」シリーズを提案。
陳列する商品は随時入れ替え「常に何か新しい提案がある」(イオントップバリュ取締役ブランド&コミュニケーション本部長の森真紀氏)コーナーと位置付け、MZ世代の来店動機としたい考えだ。
写真で解説!トップバリュを軸にした新たな棚割とは
店内レイアウト、ゾーニングは
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