イータリー・アジア・パシフィック(東京都/西条真義社長)は8月25日、日本における旗艦店となる「イータリー銀座店(以下、銀座店)」(東京都中央区)をオープンした。イータリーは、2007年にイタリアで誕生したグローサラントで、08年に日本進出。20年6月には東京・原宿に、21年7月には神奈川・湘南に新店舗をオープンするなど、ここのところ出店を加速させている。イタリア食材と高品質にこだわったグローサラントとして、その旗艦店ではどのような店づくりが行われているのか。その様子をレポートする。
5つのエリアであらゆるシーンに対応
イータリーは07年にイタリア・トリノに1号店をオープンして以降、イタリア食材の販売とレストランを併設したグローサラント業態として世界各国に進出。21年8月現在、日本をはじめ、アメリカ、ドバイ、ロシアなど15カ国に合わせて43店舗を展開中だ。イータリーは「EAT BETTER,LIVEBETTER(よい食事は人生をより豊かにする)」をミッションに掲げ、イタリアの食を通じた上質なライフスタイルを提案している。レストランではイタリア中から集めた高品質な食材を使用した料理を楽しめ、気に入れば同じ食材を購入して自宅で作ることもできる。さらに、食材の製造過程から調理方法、イタリアの食文化まで学ぶことができるセミナーやイベントも開催しており、「食べる」「買う」「学ぶ」が相互に組み合わさった体験ができることがイータリーの特徴であるといえる。
そんなイータリーの日本5店舗目、かつ旗艦店となる店舗が8月25日、東京・銀座にオープンした。銀座の中でも一等地に位置する商業施設「GINZA SIX」内に、1091㎡(テラス除く)の面積を確保。店内は、3つのレストランとバール(イタリアなどで軽食喫茶、酒場を指す)、食材販売を行うマーケットという計5つのエリアに分けられている。それぞれのエリアを順に見ていこう。
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