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浦和PARCO 今秋、ミレニアル世代をターゲットとした開業以来の大規模リニューアルを実施

都市部を中心にファッションビルを複数運営するパルコ(東京都)は、2021年秋、浦和PARCOのグランドフロア1F・2Fにおいて、開業以来最大規模のリニューアルを実施すると発表した。リニューアルの目的は、周辺地域への転入者の約6割を占めるミレニアル世代(20~30代の夫婦・ファミリー)の集客だ。

増加するミレニアル世代に「都心に出かけなくても毎日を満喫できる街」を提案

 浦和パルコの今回のリニューアルは、1F・2Fの約3,300㎡全28店舗の内、新規店を12店舗導入し、16店舗をリニューアルする大規模なものになる。

 埼玉・浦和は、リクルート社の「住みたい街ランキング2021」で関東圏の第8位にランキングされた人気エリアで、ミレニアル世代と呼ばれる20~30代の夫婦・ファミリーの転入が増加している。

 今回のリニューアルは、この層をターゲットとして「都心に出かけなくても毎日を満喫できる街」を提案するのがコンセプトだ。コロナ禍による生活様式の変化を踏まえ、これまで都心が担っていた「楽しむ街」の要素と「おしゃれなもの手に入れる街」の要素を、住まいの近くで実現することを狙っている。

浦和初進出のブランドが多数参画

 12の新規店は「ファッション」「コスメ」「生活雑貨」「食」「リラックス」をテーマとし、浦和エリア初出店のショップがうち9店舗。リニューアル店でも、カフェなどではベビーカーを利用するファミリーの便宜を図って増床するなど、ターゲットであるミレニアル世代を意識した改装を行なう。

リニューアル・新規出店リスト

浦和エリアの人口動向

 先述の「住みたい街ランキング 関東版」では、浦和は4年連続トップ10にランクインしているが、それを裏付けているのが同エリアの人口増加だ。浦和区を含むさいたま市は人口132万人の政令指定都市で、ここ5年で人口が約5%増加している。なかでも浦和PARCOから半径5km圏の浦和区・南区・緑区は伸び率が6~10%増と高い。また、さいたま市のプレスリリースによると、2013年以降、さいたま市への転入者の約6割が20・30代のミレニアル世代(1980年~1995年生まれ) だ。