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スーパーの花売り場をアップデートする!「花+食」提案する日比谷花壇の新業態を徹底取材

見るべき店大

FLOWERS
BAKE & ICE CREAM

豊かな食卓提案の一環として花売場に力を入れる食品スーパー(SM)は多い。しかしSMならではの提案ができているかと言えば、決してそうとはいえない。そうしたなか、全国にフラワーショップを展開する日比谷花壇(東京都/宮島浩彰社長)の花専門店とカフェを融合させた新業態「FLOWERS BAKE & ICE CREAM(以下:FLOWERS)」は「花と食」をテーマにしたライフスタイル提案によって集客に成功している。

左手前がフラワーショップ側の入口、右奥がカフェ側の入口になっている

空間やメニューで花を身近な存在に

日比谷花壇コンテンツ事業部チーフ 中山直幸氏

 日比谷花壇は、フラワーショップの展開やウエディングをはじめとしたイベントプロデュース事業などを展開する。そんな同社が2020年5月に新事業としてスタートさせたのが「FLOWERS」だ。カフェという新たな分野に挑戦したねらいは花の需要のさらなる開拓にある。「これまで花に触れてこなかった方々にも、花を日常生活に取り入れてもらいたい。そのためには、身近な『食』とともに提案することが有効と考えた」と日比谷花壇コンテンツ事業部チーフの中山直幸氏は話す。

 FLOWERSがオープンしたのは、JR「立川」駅から徒歩8 分の商業施設「GREE NSPRINGS」内だ。GREEN SPRINGSが掲げる施設コンセプト「心にもからだにも健康的なライフスタイル」に、FLOWERSが共感したことが開業のきっかけとなった。

 FLOWERSがめざすのは、食べる、飲む、飾るなどさまざまな角度から花の楽しみ方に触れることで花を身近に感じてもらうことだ。そうすることで、花そのものへの興味や購入につなげようとしている。

 店づくりでは、出入口左手にフラワーショップ、右手にカフェを配置する。花売場とカフェの空間は分かれているものの、カフェではテーブルや店内各所に季節の花や緑が飾られるほか、壁面にも大きな花模様が描かれ、花を感じられる空間演出が行われている。

カフェの客席はゆったりと時間を過ごせる落ち着いたスペースになっている

 カフェの提供メニューにも花を取り入れている。「花と食の融合」をテーマに、食事メニューやドリンク類の随所に、

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