2022年11月8日(火)「リテール&ITリーダーシップフォーラム2022」が東京會舘 3階ローズで開催された。リアルでの参加者は定員枠いっぱいの200名、さらに今回はWEBでの受講者も500名に上った。近年話題になることが多い小売業におけるDX関連の取り組みについて注目が集まっていることがうかがい知れた。
日本小売業協会のホームページにおいて2022年12月16日(金)まで講演動画の配信を実施している。小売業のDXに関連した戦略や実践、課題、今後について7つの講演とパネルディスカッションでご紹介しており、是非講演動画を視聴して頂きたい。
受付は終了しました
プログラム
(約5分) |
【開会挨拶】
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(約20分) |
【開会挨拶】 『リテール&ITリーダーシップフォーラム2022』開催にあたって
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(約45分) |
第1部 小売業のDX戦略と今後について 【講演①】 技術革新とDX戦略
コロナ禍とともに様々な社会課題が浮き彫りとなり、世界における日本経済のプレゼンス低下も指摘されるなか社会全体に変革が迫られています。未来を切り拓く鍵は、技術革新をベースとしたイノベーション、いわゆるDXです。小売業においても少子高齢化にともなう人材不足をはじめ生活者の価値観やライフスタイル、消費行動の変容などあらゆる変化に柔軟かつスピ—ディに対応することが求められています。この急速な変化の時代をチャンスと捉え、経営戦略とIT戦略、業務改革が三位一体となってイノベーションを起こしていくために、真のDXとは何かを示し、小売業が進むべき未来と可能性について講演します。 |
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(約30分) |
第1部 小売業のDX戦略と今後について 【講演②】 DXを加速するテクノロジーの潮流
インターネットの普及や人口動態の変化、またCOVID-19による急激なニューノーマルへのシフトなど、小売業を取り巻く環境の変化は、抗いがたく大きく、さらに速いものになっています。このような中で、近年は変化への対応とビジネス改革の重要性が語られ始め、その実現をテクノロジーでサポートするDXというテーマは、企業の存続をかけた喫緊の課題として強く認知されたといえます。当セッションでは、DXを実現・加速するための最新テクノロジーをお伝えします。 |
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(約45分) |
第1部 小売業のDX戦略と今後について 【講演③】 カインズの「DXからCX」とサプライチェーンの取り組み
1978年に日本型ホームセンターの草分けとして創業したカインズは、2007年のSPA(製造小売業)宣言による「第二の創業」を経て、2019年に中期経営計画「PROJECT KINDNESS」を策定して以来、「次のカインズを創る」ための企業変革「CX(Corporate Transformation)」を進めています。これは、いわば「第三の創業」ともいえる大きな改革です。本講演では、カインズで進める企業変革と、変革に向けた取り組みを支える戦略の重要な柱の1つであるデジタル戦略について、その要諦を解説すると共に、カインズにおけるサプライチェーンの取り組みについても紹介します。 |
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(約45分) |
第2部 小売業のDXの実践と課題 【講演④】 Next DX:サプライチェーンをアップグレードするメタバース・デジタルツイン
「メタバース」という言葉が注目されています。インターネット上の仮想現実空間を使った新しい消費者サービスとして理解されることが多い用語ですがデジタルツインの実現を中心とした「インダストリアルメタバース」という活用も注目されています。本講演では、先進企業の事例を参照しつつ、メタバースの産業活用における論点を示します。そして、デジタルトランスフォーメーション(DX)がいかに進化するのか、それが既存のサプライチェーンの強化、可視化・効率化・柔軟性の実現にどのように役に立つかについて解説します。 |
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(約45分) |
第2部 小売業のDXの実践と課題 【講演⑤】 ビジネスマーケットプレイス Amazonビジネスが加速するDX
本をオンラインで売るところからスタートしたAmazonは現在、多岐にわたる事業領域でサービスを展開しています。2017年9月に日本で開始した法人向けのEコマース事業Amazonビジネスもその一つです。小売業をはじめ多店舗型事業で多くのお客様に利用されています。本セッションでは、どのようにAmazonビジネスがDXを加速してお客様の購買業務効率化、戦略的業務へのシフトを推進できるのか、事例を交えて紹介いたします。 |
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(約45分) |
第2部 小売業のDXの実践と課題 【講演⑥】 サプライチェーンプラットフォームを使った製・配・販のロス削減に向けた取り組み
川上から川下まで一体となって取り組まなければサプライチェーン全体が抱える課題解決は困難な時代となりました。セブン&アイ・ホールディングスでは事業会社の販売・在庫情報の集約、可視化を行うことで在庫最適化を図っています。現在はこの情報を取引先にも提供することで需給調整機能の向上による生産ロス削減や、需要予測に基づいて算出した発注量適正化によるフードロス削減など、会社の垣根を越えたロス削減に取り組もうとしています。本講演ではサプライチェーンプラットフォームの概要と取り組みの一部を紹介します。 |
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(約45分) |
第2部 小売業のDXの実践と課題 【講演⑦】 壁を越えて連携する ~競合から協働へ~
組織の内部にも組織と組織の間にも壁があります。壁を越えるために時間とコストがかかるだけではなく、壁を越えるたびに情報の精度が低くなります。情報を正確かつ迅速に伝達・共有するためにはこの壁を越えた連携が必要になります。そして壁を越えるためには、新しい仕組みが必要であるのみならず、従前の仕事のやり方を改める必要があります。情報が壁を乗り越えたとき、これまでの仕事がどのように変化するのか?どのような新しい価値が創出されるのか、今こそレベルを上げた標準化が必要であり、そのために何をなすべきかを考えます。 |
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(約50分) |
第2部 小売業のDXの実践と課題 【パネルディスカッション】 小売業サプライチェーンの競合から協働へ
〈コーディネーター〉
〈パネリスト〉 株式会社カスミ 代表取締役社長 株式会社トライアルホールディングス エグゼクティブ・アドバイザー 学習院大学 経済学部 教授 |