“健康とおいしさを考えた大人のチョコレート”として1998年の発売以来、健康意識の高い大人世代から支持され、成長を続けている「チョコレート効果」。この春から、「医師推奨」マークを付けることで、新規ユーザー獲得をめざす。
健康効果が浸透し、リピート購入が定着
チョコレートの主原料であるカカオに含まれるポリフェノールは、健康への働きが期待されており、とくに高カカオチョコレートに豊富に含まれている。こうしたカカオポリフェノールに加え、豊富な食物繊維、一般的なミルクチョコレートと比較して糖質量が控えめであることなどから、健康意識の高い大人世代を中心に支持を集めているのが明治の「チョコレート効果」だ。同商品は、1998年の発売からカカオポリフェノールの含有量を訴求しながら着実にファン層を拡大してきた。とくに2014年以降はメディアで取り上げられる機会が増え、カカオポリフェノールの認知が一般的に広がったことで、売上は右肩上がりで推移している。
ラインアップは、1枚(5g)あたりカカオポリフェノールを127㎎含む「チョコレート効果72%」、147㎎の「同 86%」、174㎎の「同 95%」の3種類を展開。定番の箱タイプをはじめ、26枚入り、大容量の大袋タイプ、携帯性に優れたパウチタイプなど、さまざまなニーズに対応する商品形態を展開している。
また、カカオポリフェノールは体内にとどめておけないとされていることから、「チョコレート効果」のリピート率は非常に高く、なかでも大袋タイプはブランドを牽引。さらに、毎年実施しているプレゼントキャンペーンもリピート購入の促進に寄与している。
カカオ豆の原料価格高騰を受け、チョコレート製品全体の店頭価格が上昇している。とくに、カカオ分の割合が高い「チョコレート効果」は、原料高騰による影響を大きく受けており、価格転嫁に伴う顧客離れを防ぐため、さらなる付加価値の提供が課題となっている。
明治は、2006年から独自のカカオ農家支援活動「メイジ・カカオ・サポート」を推進。これはカカオ豆生産の持続可能性を高めることを目的に、さまざまなパートナーと協働しながら、カカオ豆の品質向上のための技術支援や農家の生活向上など、社会課題の解決に取り組むものだ。こうしたサステナブルな活動は、ブランド価値の向上にも寄与している。
「医師が奨める」ベネフィットをWEB CMで配信
また、25年春にはパッケージに「医師推奨」マークを付与し、健康志向層への訴求を強化する。家庭の医学リサーチの調査によると、毎日の健康管理を重視する医師944名のうち、93.0%が「チョコレート効果」を「奨めたい」と回答(※)しており、この結果をパッケージに反映させることで信頼性を高める。
さらに、お笑いタレントのチャンカワイさんを起用したWEB CMを配信し、「医師も奨める」というベネフィットを前面に打ち出すことで、新規ユーザーの獲得をめざす。加えて、俳優の石丸幹二さん演じる“チョコ先生”が食事前に「チョコレート効果」を勧める様子を描いたテレビCMも放映し、喫食シーンの拡大を促進。明治はこうしたベネフィットの訴求に加え、ブランド価値を高めることで、さらなる成長を図っていく。
※時事通信 家庭の医学リサーチ(メディカルトリビューン社)調べ 調査期間:2024年10月7日~10月19日 調査対象:全国の医師1007人
