関連販売(クロスマーチャンダイジング)をする際、机上で考えるととんでもない目にあうというケーススタディをひとつ紹介したい。
関連販売の落とし穴
ある食品スーパーマーケットがショッピングバスケット分析を実施した。そこで問題です!
「アサヒスーパードライ350㎖缶」と一緒にカゴの中に入れられ、同時に精算された商品は何でしょうか?上位5位までの商品を回答3個以内に当てることができたら、賞品を進呈しましょう!
私の回答――。
- 1位: 枝豆
- 2位:鶏肉のから揚げ
- 3位:スナック菓子
実は、すべて、外れで1つも当たっていない。
正解は「他銘柄のビール」「第3のビール」「缶チューハイ」「缶ハイボール」「ウィスキー」「焼酎」「氷」「炭酸」などの酒類関連商品。ようやく第10位に枝豆が顔を出す。
関連販売と聞くと、ついついツマミ関係を答えてしまうのだが、自分を顧みれば確かにつまみより多くを費やしているのは他の酒類だ。
思い込みや机上論ほど危険であてにならないものはない、という絶好のケーススタディと言えるだろう。