イオンリテール(千葉県/井出武美社長)は8月10日、大型ショッピングセンター(SC)「イオンレイクタウン」(埼玉県越谷市)内に、冷凍食品専門店「@FROZEN(アットフローズン)」をオープンした。同社は冷凍食品専門店事業に力を入れる方針を表明しており、23年度(2024年2月期)中に、同店を含む「@FROZEN」5店舗を出店するという。出店のねらいや、売場の模様をまとめた。
イオンスタイルレイクタウン@FROZEN
イオン最大規模の2000SKUを揃える
イオンリテールは2023年度、冷凍食品専門店「@FROZEN」を国内で新たに5店舗出店し、冷凍食品専門店事業を本格的に拡大していくことを発表した。
冷凍食品は過去10年間で、市場規模が126%に拡大している成長市場だ(2012年対2022年比 ※インテージSCIデータより)。その背景には、コロナ禍で冷凍食品の保存性が注目されるようになったことや、「@FROZEN」のメーンターゲットでもある共働き世帯や単身・シニア世帯が増加していることなどが関わっている。
「@FROZEN」は、イオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループのプライベートブランドである「トップバリュ」やフランス発の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」の商品のほか、海外からの輸入商品、全国のご当地商品などさまざまなフローズンフードを揃える、イオンリテールの冷凍食品専門店だ。
「@FROZEN」は食シーンを「朝食」「ランチ」「ディナー」「おつまみ」「スイーツ」の5つに分け、いずれのシーンにも見合う多種多様な商品を取り揃える。それによって、「便利」や「時短」といった従前のイメージにとどまらず、「豊かさ」や「おいしさ」といった冷凍食品の新たな価値を伝えるのがねらいだ。
イオンリテールは22年8月30日に、食品スーパー「イオンスタイル新浦安MONA」(千葉県浦安市)の中に「@FROZEN」の1号店を出店。23年7月29日に「イオンスタイル横浜瀬谷」(神奈川県横浜市)内に2号店をオープンしている。
今回出店した「イオンスタイルレイクタウン @FROZEN」は、JR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅から徒歩15分、総合スーパー(GMS)の「イオンスタイルレイクタウン」1階にある。店舗周辺は他地域からの流入などにより人口が増加傾向にあり、2010年対2020年比で人口が105%に増えている。世帯別人口構成では、2人以上の共働き世帯の割合が69.4%と、全国平均(68.5%)よりも高い。
売場面積は113坪と、1号店(128坪)に比べるとやや小さいが、「@FROZEN」の専門商品の取り扱いSKU数は1200と、1号店(900SKU)の約1.3倍に増加した。また、1号店の購買動向やお客のニーズを踏まえ、他店の冷凍食品売場にない独自商品も新たに
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