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【レポート】第57回 スーパーマーケット・トレードショー2023

全国スーパーマーケット協会が主催する日本最大級の食品流通業界向け商談展示会「スーパーマーケット・トレードショー2023」が2月15日から17日の3日間、千葉・幕張メッセにて開催された。食のトレンドを探るため多くのプロフェッショナルが訪れた同展示会をレポートする。

登録入場者数6万2525名を記録。多くの食のプロフェッショナルが来場した会場

登録入場者数6万2525名を記録
熱気に包まれた3日間

登壇した全国スーパーマーケット協会の横山清会長

 スーパーマーケットを中心とする食品流通業界の最新情報を発信する商談展示会「第57回 スーパーマーケット・トレードショー2023」(以下SMTS)は、出展者数2046社・団体、3271小間の規模で開催。全国各地から1400社以上の地域産品メーカーが出展したほか、海外からも16カ国、95社・団体が参加した。開会式では主催者を代表し全国スーパーマーケット協会会長の横山清氏が挨拶。また来賓として農林水産省農林水産事務次官の横山紳氏、経済産業省商務・サービス審議官兼商務・サービスグループ長の茂木正氏、消費者庁長官の新井ゆたか氏が祝辞を述べた。

「スーパーマーケット・トレードショー2023」開会式のテープカット

 主催者企画「食のトレンドゾーン」では美しく健康的なココロとカラダづくりに役立つ商品群を集めた「美と健康×食」、オーガニックやプラントベース、食品ロスなど持続可能性に配慮した商品群を集めた「サステナビリティ×食」に加え、急速に需要が高まっている冷凍にスポットを当てた「冷凍×食」ゾーンを新設。有識者によるライブステージをはじめ、新商品紹介、スーパーマーケット冷凍PBの試食体験など魅力的な提案が行われた。

冷凍にスポットを当てた「冷凍×食」ゾーンのライブステージ

 「てづくりNIPPON」は日本の伝統・伝承を重んじ、地域や質にこだわったつくり手の“技”や“想い”を、地域の食生活や食文化、歴史を絡めて提案。日本酒、焼酎、クラフトビール、日本ワイン、果実酒、スピリッツなど46社の商品を紹介した。

 「デリカテッセン・トレードショー2023」内では、恒例の「お弁当・お惣菜大賞2023」を開催。応募総数1万4286件の中から選ばれた受賞・入選商品をパネル展示したほか、フードコートでは一部の受賞商品の販売も行われた。また、「お弁当・お惣菜大賞2023」の受賞商品と店舗の紹介をはじめ、専門家・コンサルタントによる業界動向レポートやトレンド、デリカに注力する小売業の販売現場や取り組み状況のレポートなどを掲載した情報誌「惣菜デリ最前線2023」も配布された。

「お弁当・お惣菜大賞」コーナーでは「惣菜デリ最前線2023」の配布も

 同展示会は横山清会長によるSMTSスピークスをはじめ、スーパーマーケット白書など、多彩なセミナープログラムでも知られる。20年以降、感染症拡大防止の一環から専門性の高い講演やパネルディスカッションをオンライン上で公開し、直接参加が難しい流通業関係者からも好評を得ている。

 3日間で登録入場者数6万2525名を記録し、大盛況で幕を閉じた同展示会。次回SMTS2024の開催は24年2月14~16日を予定している。