Eコマースの成長により、購買チャンネルが豊富な現代。家庭を担う主婦(主夫)は、どこで何を買っているのだろうか? 買い物をのぞいてみると、いまの暮らし、価値観が見えてくる。今回はドラッグストアで食品をよく買うという経営者ママだ。近所に食品スーパーもあるなかで、ドラッグストアで食品を買う良さは何なのか聞いた。(文中の価格はすべて税抜き)
取材対象者のプロフィール
会社経営 かな子さん(仮名・42才・女性)
お住まい:神奈川県横浜市在住
家族構成:夫(会社員54才)・長女10才
リアル店舗環境:徒歩5分のところに「セブン・イレブン」「ミニストップ」、自転車で5分のところに「まいばすけっと」(ミニスーパー)、車で5分のところにオーケー(ディスカウントスーパー)など
週末にオーケーでまとめ買い。平日、足りないものは通勤途中のスギドラッグで購入
わが家の1週間の買い物は、日曜日に行くオーケー日吉店(DS)から始まります。オーケーは安くて品揃えが豊富なので、週に一回、家族みんなでまとめ買いに来ています。メーン料理用の鶏肉(国産若鶏もも肉角切り 100g103円など)・豚肉・牛肉(和牛A4 100g514円など)、冷凍のシーフード、ご飯のお供に常備しているシラスや明太子など、それにジャガイモやニンジンといった根菜類、調味料などを買っておきます。
月曜日は、私立小学校に通う娘にお弁当を持たせて送り出したあと、家事やエクササイズを済ませて出勤します。保育事業やEC事業を手掛ける自分の会社の最寄り駅についたら、入金を確認するために、いくつか銀行を回り、スギドラッグへ立ち寄ります。平日、足りないものがあった時に買いに立ち寄るのが、このスギドラッグです。薬や洗剤、シャンプーなどの日用品に加えて、牛乳や卵、フルーツ、カット野菜、加工食品、調味料類などが手ごろな価格で品揃えされているので助かっています。
この日買ったのは、主にお菓子(笑)。ストロベリーチョコレートBOX(289円)を4つ、グリコニューパピコチョコレート(116円)を2つ、サラダせんべい18枚入り(105円)等々。なんでこんなにお菓子を買っているかというと、いつも忙しくてお昼ごはんを食べる時間がほとんどないからです。お腹がすいたら、仕事をしながらヨーグルトやチョコレートをつまみます。ランチにしっかりご飯を食べてしまうと、眠くなって頭が働かなくなるのがイヤなんです。小さい会社ですが社員がいるので、みんながきちんと食べていけるよう新商品やサービスを常に頭フル回転で考えています。
火曜日は、洗剤が切れていたのでスギドラッグで購入しました。あと、保育事業で使うオムツも購入。こちらは領収書を切りました。
激安青果店では「安いもの」「キレイなもの」をメニュー考えずに購入
水曜日。この日は、帰りがけに武蔵小杉のららテラス内にある青果専門店・九州屋にいきました。ここのお店、以前、偶然立ち寄って見つけたのですが、旬の野菜がすごく安いんです。見つけて以来、オーケーでもあまり野菜を買えなくなってしまいました。ビーツやチコリなど、普通のスーパーの野菜売場ではあまり見かけない野菜があるところもお気に入りです。
小松菜(1袋/59円)、えのき(1袋/79円)、きゅうり(1袋/105円)など、「安い」とか「キレイ」と思ったものを、どんどんカゴに入れていきます。買う時にメニューは考えません。メニューを考えるのは、帰り道。家にある食材を思い出して頭の中で料理を組み立てていきます。
料理は結婚してから始めたのですが、「味付けは比率で考えればいい」とわかってから、楽になりました。たとえば、煮物をつくる時は、「だし10:醤油1:みりん1」の比率で煮る。いろいろなレシピの味付けの比率を覚えておけば、レシピに書かれた材料にとらわれず、家にあるものでつくることができます。また、時間のある時に栄養成分表を眺めて、たとえば、肉ごとのたんぱく質、脂質、炭水化物の量と、それに対して何℃で何分焼けばいいかなどをざっくり覚えておくと調理するときも失敗しなくなりました。
このように九州屋では旬の野菜を適当に買ってきてメニューを考えるので、スギドラッグの食品売場については商品ラインナップが変わらないところがいいと思っています。季節によって商品が置かれる位置は多少変わるものの、基本的に一年中同じものが並んでいます。たとえば、冬は鍋つゆが入口付近に出ているけど、ほかの季節も棚にはあるといった具合です。「〇〇がない」となった時にスギドラックに置いてある商品なら、必ず買える安心感。探し回ったり、代替案を考えなくていいので助かっています。
木曜日はスギドラックで、おやつとヨーグルト、桜エビを購入。金曜日は、牛乳とカレールー(バーモントカレー甘口/257円)を買いました。
服は移動時間などに、ネットショップ「BAYCREW’S STORE」で購入
土曜日は、娘の小学校のママ友にバーベキューに誘われたので、バーニャカウダソースをつくって持っていきました。バーニャカウダソースは、ダイソーで買ったオイルサーディンでつくっています。わずか100円ですが、“きちんとしている”ので、ダイソーに行く機会があったらまとめて買って家に常備しています。ニンニク2、3個を適当に切ったあとオリーブオイルで煮て、火が通ったらミキサーでオイルサーディンと混ぜます。ミキサーから出したら、もう一度、オリーブオイルを足して火にかけて塩で味を整えるだけ。カットした野菜につけて食べるととってもおいしいです。ママ友にも評判だったので、ぜひ、試してみてください。
帰りの電車では、娘は本を読んでいたので、私はスマホでBAYCREW’S STOREを見てお買い物しながら帰りました。私がスマホを眺める時間は、朝のエクササイズが終わって呼吸を整える時間と通勤の時間、娘と一緒の場合は、彼女が別のことに夢中な時間だけと決めています。夕飯のメニューを組み立てるのは帰り道など、1日の中でいつ何をするかという「行動」だけでなく、何を考えるかという「思考」についてまで、ざっくり予定を決めておくと、無駄なく過ごせます。
ちなみに、BAYCREW’S STOREは、Spick & Spanなど、好きなブランドがあることと、サイトがとても使いやすいので気に入っています。サイズや色、スカートの長さなどで探しやすいんです。同じブランドはZOZOTOWNにも出品しています。でも、送料(通常配送210円)がかかるのと、以前は返品もできなかったので(いまは返品可能)、送料無料、返品可のBAYCREW’S STOREを使い続けています。ECを運営する者として、とても参考になるお店です。