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アップル、個人情報保護強化の新機能発表 iTunesは終了へ

アップル
6月3日、米アップルは開発者向け年次会議「ワールドワイド・デベロッパーズ・コンファレンス(WWDC)」を開催し、アップルのアカウントを使いウェブサイトのサービスにログインすることができる「サイン・イン・ウィズ・アップル」機能を発表した。(2019年 ロイター/Mason Trinca)

[サンノゼ(米カリフォルニア州) 3日 ロイター] – 米アップルは3日、開発者向け年次会議「ワールドワイド・デベロッパーズ・コンファレンス(WWDC)」を開催し、アップルのアカウントを使いウェブサイトのサービスにログインすることができる「サイン・イン・ウィズ・アップル」機能を発表した。

同機能によってユーザーのプライバシー保護が強化されるとし、アルファベットのグーグルやフェイスクブックとの差別化を図る。同機能ではアプリごとにランダムなメールアドレスを作成することが可能で、ユーザーは実際のメールアドレスを使用しなくても済む。

アップルの新基本ソフト(OS)「iOS13」ではアプリのダウンロードや起動の速度も高まる。

同社はまた、Mac向け「iTunes(アイチューンズ)」の提供を終了すると発表。今後は、音楽や動画などの管理は個別のアプリを通じ管理するようにする。

新型の「Mac Pro(マックプロ)」も発表した。映像の編集などに利用できるプロ向け仕様。価格は6000ドルから。

iPhoneやタブレット端末「iPad(アイパッド)」向けアプリをMacに容易に採用できるようにする新たなツールも発表。

ソフトウエア部門責任者のクレイグ・フェデリギ氏は、会議で「これにより1つの開発チームが初めて、iPhoneからiPad、Macまですべてをカバーする単一のアプリを構築することが可能になる」と語った。

Mac向けアプリの拡充につながる動きで、アプリからの収益拡大の余地が広がる。

同社はまた、アップルTV向けOSがマイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」とソニーの「プレイステーション(PS)」のコントローラーに対応すると明らかにした。

このほか、腕時計型端末アップルウオッチのユーザーはウオッチから直接アプリを購入することが可能になるという。

アップルの株価はこの日、1%安で取引を終了した。