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百貨店相関図2025 Jフロント・コメ兵が合弁会社、東急は再編に着手

 日本百貨店協会(東京都)の発表によると、2024年の全国百貨店売上高は、既存店ベースで対前年比6.8%増の5兆7722億円と4年連続で伸長、対19年比でも3.6%増とコロナ禍前の実績を初めて上回った。

 好調の要因はインバウンド需要で、24年の免税売上高は対前年比85.9%増の6487億円で過去最高を記録している。

2024年の全国百貨店売上高は、インバウンド需要により4年連続で伸長、対19年比でも3.6%増とコロナ禍前の実績を初めて上回った。

 昨今の百貨店業界の大きな動きといえば、セブン&アイ・ホールディングス(東京都)によるそごう・西武(東京都)の売却だ。23年9月に米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループがそごう・西武の全株式を取得。買収後はヨドバシホールディングス(東京都)と連携し、「ヨドバシカメラ」が出店するかたちでそごう・西武店舗の改装を進めている。

 すでに24年11月に「そごう千葉店」(千葉県千葉市)を全館リニューアル、25年夏には「西武池袋本店」(東京都豊島区)の改装オープンを控える。

 J.フロント リテイリング(東京都:以下、Jフロント)は25年3月、ブランド・宝飾品リユースの国内最大手であるコメ兵(愛知県)と共同出資し、合弁会社JFR&KOMEHYO PARTNERS(東京都)を設立した。

 新会社ではJフロントが運営する「大丸」や「松坂屋」でリユース品の買い取りを行い、買い取ったリユース品をコメ兵に売却するとしている。

 自社の組織を再編する動きも広がっている。エイチ・ツー・オー リテイリング(大阪府)は24年7月、

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