2020年に伊藤忠商事(東京都)がファミリーマート(東京都)を子会社化して以来、大手商社や卸による小売のM&A(合併・買収)や大型提携はみられていない。そうしたなか、食品を中心とした卸大手は、以前から収益性の低さを指摘される「卸売ビジネス」からの脱却を図るべく、IT企業やスタートアップ企業との連携のもと、デジタルトランスフォーメーション(DX)や新規ビジネスの開拓を推し進めている。
食品卸大手の三菱食品(東京都)は22年7月、リアル行動データプラットフォームを運営するunerry(東京都)と業務提携を締結した。三菱食品の食品流通ネットワークと、unerryが保有する月間300億件超の人流データをかけ合わせることで、店外と店内、リアルとデジタルを横断するリテールメディアプラットフォームの構築をめざすとしている。
また同月には、
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