1000社ランキングに入った総合スーパー(GMS)企業は16社で、そのうち、7社が減収となった。長年続く構造不況から抜け出すべく、改革を推進してきたGMS各社だが、2020年はコロナ禍が直撃。巣ごもり需要により食品売上高は伸長したものの、衣料品やテナント事業が大打撃を受けた。当期純利益を見ると、最大手イオンリテール(千葉県)を含む3社が当期赤字に沈み、前期比較が可能な10社中4社が減益となった。
上位企業の動向を見ていくと、イオンリテールの2021年2月期の売上高は対前期比10.3%減の1兆9672億円だった。ニューノーマルの生活様式に対応すべく、ネットスーパーの強化や、来店客自身が専用端末を使って商品をスキャンする「レジゴー」の導入などを進めた同社だが、コロナ禍の影響をカバーするには至らず、最終損益では511億円の巨額赤字を計上した。
2位のイトーヨーカ堂(東京都)も大打撃を受け、2021年2月期の売上高は
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