博報堂(本社:東京都港区)とシナジーマーケティング(本社:大阪市北区)は、携帯電話を活用して個々の顧客単位で購買履歴を把握し、再来店を促す最適なコミュニケーション施策を可能にする購買連動型モバイルCRMプラットフォーム『クルカ(curuca)』を共同開発し5月より提供を開始した。
各地に店舗を展開している外食業界や物販を含めた小売・流通業界にとって、1度来店いただいた顧客に再来店していただくためのCRMの諸施策は重要なマーケティング活動である。本サービスを利用することで、来店店舗・性別・年代などの従来型の属性情報に加え、個々の顧客単位で購買・利用履歴についての情報をデータベース化することが可能。これにより、購買・利用傾向を踏まえた効果的な顧客のセグメンテーションが可能になり、再来店につながるコミュニケーション施策の実施や、施策がどれだけ商品の売上げに貢献したかの検証も容易になる。
また同サービスは、SaaS(ASP)型の提供であるため、一からシステムを自社開発する必要がなく、低負担で迅速にシステムを導入したい企業のニーズに応える。
主な特徴として携帯サイト上で会員登録を行った顧客が商品・サービスを購買・利用する際に、店舗ごとに設置したリーダーを通じて顧客に購入・利用金額に応じたポイントを付与するなど、顧客の購買履歴に応じた特典を提供。その際、購買商品・利用サービス内容/金額/来店店舗/来店日時等の顧客情報をシナジーマーケティングのSaaS(ASP)型コミュニケーション・プラットフォーム「Synergy!」内のデータベースに蓄積する。収集したデータは博報堂がCRM分野で培ってきたノウハウを活かし、施策の成果検証を踏まえたコミュニケーションのシナリオを設計。個々の顧客の購買特性に合わせて、メールによる電子クーポンの発行、キャンペーン告知、これらと組み合わせたマスメディアやチラシの施策など、次の来店につながるコミュニケーション施策を提案・サポートする。このような一連の「計画→実施→検証」のサイクルを回すことで顧客の長期的な購買・サービス利用の促進を図ることが出来る。
顧客ごとの購入履歴を把握することで、「本当に利益をもたらしているロイヤル顧客」と「実際にはコストが売上を上回っている顧客」が浮き彫りになり、利益貢献に応じた顧客対応を行うことで、確実に利益に結びつく事業成長を実現することが可能。顧客ごとの利益貢献構造を明確化するとともに、新規来店客→リピート顧客→ロイヤル顧客への成長による利益最大化を実現する。
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