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なぜハイボール好きの若い世代に「ブラックニッカ」が選ばれ始めているのか

 アサヒビール「ブラックニッカ クリア」は、新メッセージ「クセがないから、クセになる。」、「クセがないから、メシにあう。」を掲げたプロモーションを展開。20~30代の若年層をはじめとしたウイスキーエントリー層を獲得し、好調に推移している。

好調のウイスキー市場 エントリー層獲得が課題に

クセがなくスッキリした飲みやすさが特長の「ブラックニッカ クリア」。軽くて捨てやすい紙パック1.8Lは特にリピート率が高い商品だ

 アサヒビール「ブラックニッカ クリア」は、ノンピートモルトを使ったモルトウイスキーと良質のグレーンウイスキーとブレンドすることで、クセのない味わいとスッキリした飲みやすさを実現した国産ウイスキーを代表するブランドだ。

 同品はレギュラーサイズの700ml瓶を筆頭に、180mlの小瓶から4Lペットボトルまで幅広いサイズを展開。中でも環境配慮のFSC認証紙を容器に採用した紙パック1.8Lは、容器の軽さや廃棄のしやすさ、収納を含めた取り回しのしやすさといった利便性が消費者に受け入れられ、リピート率も高く好調に推移している。

「クセがないから、クセになる。」をメッセージとした「ブラックニッカ クリア」のキービジュアル

 家庭用のウイスキー市場は、コロナ禍で拡大した家飲み需要が定着したことでアフターコロナに入ってもその勢いが続き、直近5年間は成長が続いている。

 中でも1000円前後のエコノミータイプは、既存ユーザーによるレギュラーサイズからの大容量化が進んでいる。「ブラックニッカ クリア」についても同様で、直近1年間は「ブラックニッカ クリア」ブランド全体で売上金額が前期比5%増と好調に推移し、国内ウイスキー市場(※1)売上容量No.1(※2)を継続獲得。同カテゴリーを代表するブランドとして市場を牽引している。

※1:国内販売されているウイスキー(ハイボール除く)
※2:アサヒビール調べ(期間:2024年1月~2024年12月)

 好調のウイスキー市場だがユーザーの多くは60代以上となっており、若年層を中心としたエントリーの獲得が大きな課題となっている。

 アサヒビールの調べによると「ブラックニッカ クリア」は、ノンピートモルトならではのクセがない味わいが特徴であるのに対し、非飲用者は「クセがありそう」という印象を持っていることが判った。同社ではこのイメージを払拭し、トライアルを促進するための施策に力を入れている。

イベントやキャンペーン通じ、若年層のトライアルを促進

High-Value & International Brands 部 担当課長 高橋寛氏

 アサヒビールでは2024年より新メッセージ「クセがないから、クセになる。」、「クセがないから、メシにあう。」を掲げ、俳優の成田凌さんを起用したプロモーションを展開。透明感のあるビジュアルと、ウイスキーが似合う大人の世界観を表現し、WEB広告とSNS等での情報発信を行っている。

 さらに新たな試みとして「ブラックニッカ 絶品B級グルメフェス 2025」を宮城県仙台市および北海道札幌市にて開催。イベント会場では「ブラックニッカ クリア」を使ったハイボールの販売のほか、全国の名店によるB級グルメのブースを設け、各会場2日間で約8000杯のハイボールを提供し、大成功を収めた。

 こうした施策が奏功し、「ブラックニッカ クリア」は若年層を中心としたトライアルを多数獲得。20代のユーザー数が特に増加するなど、着実に成果が出てきている。

 25年下期も、「クセがないから、クセになる。」、「クセがないから、メシにあう。」をテーマに販促に力を入れる。ハイボール最盛期である7月1日から8月20日の期間、抽選でエアフライヤーや和牛の食べ比べセットが当たるレシート応募型の消費者キャンペーンを実施。店頭用の各種POPに加え、キャンペーン告知用のネックリンガーも用意し、売場を盛り上げる。

 アサヒビールでは様々な施策を通じ「ブラックニッカ クリア」の親しみやすさやウイスキーの楽しみ方を発信することで。カテゴリーの活性化に貢献していきたいとしている。

成田凌さんを起用し、「ブラックニッカ クリア」の世界観を表現したWEB広告を発信

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