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Z世代が熱狂する「辛ラーメン トゥーンバ」が、オリジナル「辛ラーメン」を超える勢い!?

好調の「辛ラーメン」シリーズ
新製品「辛ラーメントゥーンバ」にも期待

辛ラーメン5品組み合わせ
「辛ラーメン」は定番品のほか「辛ラーメン キムチ」や「辛ラーメン焼きそば」などの製品を展開。新製品の「辛ラーメン スパイシーチキン」や濃厚なクリームパスタのような味わいが楽しめる「辛ラーメントゥーンバ」も注目度が高い

 「辛ラーメン」で知られる農心ジャパンは、韓国で人気のピリ辛クリームパスタをアレンジした新フレーバー「辛ラーメントゥーンバ」を新発売した。話題の製品で幅広い年代のユーザーにアプローチし、「辛ラーメン」ブランド全体の活性化を図る。

2015年より伸長続く 
Z世代など若年層からも支持

 農心ジャパンの「辛ラーメン」は、厳選した唐辛子の辛さと、ブレンドしたオリジナルスパイスと素材の旨味成分がたっぷり溶け込んだ旨味スープがマッチした、絶妙なおいしさがクセになるインスタントラーメンブランドだ。

 同社は「世界中に韓国と同じ味を届けること」をコンセプトとして掲げ、基幹製品の「辛ラーメン」は各国の味覚に合わせたローカライズを行うことなく、本場韓国の味を手軽に楽しめる点を訴求している。

 1986年の発売以来、旨さと辛さが調和した独自の味わいが世界中で愛される「辛ラーメン」は現在約100カ国で製品を展開。日本国内では定番の「辛ラーメン」のほか、キムチのさっぱりとした味わいが楽しめる辛味と酸味を抑えた「辛ラーメン キムチ」、もちもちとした食感の麺を使用しラーメンタイプよりも辛味が強めの「辛ラーメン焼きそば」、チーズによるマイルドな味わいの「辛ラーメン焼きそばチーズ」、濃厚でコクのある特製豚骨スープと厳選した唐辛子にオリジナルスパイスを加えた「辛ラーメン ブラック」、通常の「辛ラーメン」の2倍の辛さを持つ「辛ラーメン 激辛カップ」を展開している。

 即席麺の市場はコロナ禍中に自宅で過ごす時間が増えたことで一気に拡大したが、新型コロナウイルスが5類に移行した2023年以降、動きが落ち着いている。一方、「辛ラーメン」ブランドは15年以降、右肩上がりで伸長しており、アフターコロナに入ってからも成長を続けている。

 日本の即席麺市場全体のカップ麺と袋麺の売上比率は7対3程度だが、「辛ラーメン」は袋麺が7割と、袋麺ユーザーが圧倒的に多い点も特徴だ。辛ラーメンのメーンユーザーは40代の主婦層だが、ほかの即席麺と比較して20・30代のユーザーも多く、Z世代については袋麺カテゴリーで高い人気を誇っている。また即席麺の主な喫食シーンは土日の昼食だが、「辛ラーメン」については平日夜の利用も多くなっている。

 2025年度はプロモーションとして、SNSを中心とした消費者キャンペーンをはじめ、レシピコンテストや「さっぽろ雪まつり」での無料試食会などを実施。また、「辛ラーメン」はアレンジレシピも豊富に開発しており、ブランドサイトや公式SNSを通じて情報を発信している。

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スパイシーなカレー風味
「辛ラーメン スパイシーチキン」

 農心ジャパンでは25年3月3日、新製品として「辛ラーメン スパイシーチキン」を投入した。

 農心では海外展開に際し、現地の食文化に合わせた味わいを取り入れ、「辛ラーメン」をより親近感を持って体験してもらえるような限定製品を開発している。

 「辛ラーメン スパイシーチキン」は23年9月のインドでの発売以降、世界各国で販売を開始し、袋麺・カップ麺の世界合計販売食数は累計1100万食を突破。日本国内でも24年7月にカップ麺タイプを一部コンビニエンスストアで先行発売し、人気を博していた。

 同品は宗教や文化的な食事制約が少なく、肉類の中で最も消費率が高い「チキン」をベースとしており、ハラール認証も取得。「辛ラーメン」らしいしっかりした辛さも担保しつつ、チキンの旨味と、香辛料にはウコンやコリアンダー、ローズマリーなど、今までとは一味違ったスパイスを使用したエスニックな味わいが特長だ。金色のパッケージは店頭でも視認性が高く、味わいにも特長があることからリピート率の高い製品となっている。

 今シーズンの新製品として、最も期待されているのが「辛ラーメン トゥーンバ」だ。

韓国でも大人気のピリ辛濃厚クリームパスタ

 「辛ラーメン トゥーンバ」とは、16年頃から韓国を中心に大流行しているピリ辛濃厚クリームパスタ「Toowoomba Pasta(トゥーンバ パスタ)」を「辛ラーメン」風にアレンジしたメニュー。「辛ラーメン」はアレンジレシピとの相性が好評で、SNSを中心に自分なりのアレンジをした食べ方を投稿するユーザーも非常に多い。

 中でも「MODIFY(修正する)」と「CONSUMER(消費者)」を合わせた言葉で、“自分好みに製品やサービスを楽しむ消費者”を表す「モディシューマー」は、食のトレンドをつくるほどの影響力を持っていることから、マーケティングの観点からも韓国で注目されている存在だ。

 農心ジャパンの定番品である「チャパグリ」も元々は「ノグリラーメン」と「チャパゲティ」を掛け合わせたモディシューマーによるレシピを製品化したものであり、「トゥーンバ」にも大きな期待がかかっている。

 「辛ラーメン トゥーンバ」は濃厚なクリームパスタのようなソースにもちもちの麺が絡み、辛味のアクセントとチーズのコクが加わった絶妙な組み合わせが特長だ。辛味が少ないため、辛い味が苦手な人や子供でも食べやすい点も魅力となっている。

 韓国で発売しているカップ麺は通常の熱湯調理に加え、簡便性の高いレンジ調理にも対応していることが多く、レンジで調理することで、「辛ラーメン」の特長でもある麺のもちもち感をより引き出し、手打ちパスタを食べているかのような満足感が楽しめる。

 日本で製品化するにあたり、一部コンビニエンスストアで先行発売したカップ麺タイプもレンジ調理を推奨したところ好評だったことから、今期の一押し製品として訴求。

 店頭向けにポスターやPOPなどの販促物も用意している。

 K-POP Fan & Artist Festival「KCON JAPAN 2025」へのブース出展では、初の「辛ラーメン トゥーンバ」の試食イベントを実施。6月10日には原宿竹下通りの「OKUDO DINING&CAFÉ」 に「辛ラーメン」の専門店「辛ラーメン粉食(ブンシク)POPUPストア」日本1号店をオープン。POPUPストアでは本場韓国で人気の“漢江(ハンガン)ラーメン”体験や、フォトスポットでの写真撮影が楽しめるなど、話題化にも力を入れる。

 農心ジャパンは「辛いってたのしい!」をブランドメッセージに、さまざまな施策を通じて「辛ラーメン」の魅力を伝えていきたいと話している。

店頭向けに「辛ラーメン トゥーンバ」のPOPやポスターも用意している

3日間11万人が参加した「KCONJAPAN2025」(幕張メッセ)のブースでは「辛ラーメントゥ-ンバ」の試食を実施し、試食後のアンケートでは約9割の人がこの新製品を「ぜひ買いたい!」と答えた

原宿・竹下通りの「辛ラーメン粉食(ブンシク)POPUPストア」日本1号店はいつでも漢江ラーメンが楽しめる常設店としてオープンし、修学旅行生やトレンドを求める若い世代をターゲットに辛ラーメンの魅力を発信していく
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