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商品開発に約4年!マルサンアイ「鮮度みそ」シリーズが人気だ

*主要カテゴリーにおける新商品ヒットランキング1位の商品。出典:KSP-POS(食品SM)に基づき弊社にて集計。2021年7月から12月までに発売された新・リニューアル商品の期間金額PIでランキングを抽出。期間は2021年7月〜22年2月までの8カ月間。販売店率20%以上が対象

開封後も常温でおいしさをキープ
バラエティ豊かな「鮮度みそ」シリーズ

マルサンアイの「鮮度みそ」シリーズは、空気に触れづらい二重構造のボトルを採用することで開封後も常温で保存が可能。持ちやすいボトルや程よい粘度の液状みそで、料理の幅が広がると、若年の主婦層にも好評を得ている。

商品開発に約4年、液状タイプのみそ商品

 「さしすせそ」の基本の調味料で家庭の定番調味料である味噌。近年、少子化や食卓の欧風化などに伴い、とくに若い世代の中で生みその使用量が減少しつつある。

 マルサンアイの調査によると、生みそを敬遠する理由として、「計量が面倒」「味や色が変わりやすい」「調理する際にお玉やさい箸など、みそを溶くための調理器具が必要」といったネガティブなイメージがあることがわかった。

 そこから同社ではこれらの課題を解決するべく、保存しやすく味も変化しにくい、忙しい主婦の気持ちに寄り添った使い勝手のよいみそ商品の開発へ着手。容器には醤油などの調味料で採用されている二重構造の鮮度ボトルを採用することとした。

 開発には約4年を要した。というのもみその場合、醤油のような液体と違って粘度があるため、二重構造のボトルに詰めても出しやすく緩すぎない固さに調整することが難しい。また、味についてもみそ汁以外の料理にも使いやすいよう、だしの配合にこだわった。

 2017年、新機軸の液状タイプのみそとして「香りつづくとろける味噌」を発売。片手で出せる利便性の高さや、開封後も90日間常温保存が可能といった点が消費者に受け「一度使えばよさがわかる商品」として認知も拡大。ボトルの特性から「鮮度みそ」の名前で呼ばれるようになった。

 マルサンアイでは、その後、ラインアップの拡充や細かな改良を加え、21年9月、商品名と味わい、パッケージデザインをリニューアル。「だし香る鮮度みそ」シリーズとして新発売した。

ブランドサイトのレシピも充実、消費者キャンペーンも実施

5月10日から11月20日まで、選べるデジタルギフトが1万名に当たる「すぐできる!すぐ当たる!鮮度みそ大感謝祭」を実施。キャンペーンに合わせて、商品に首掛けPOPを付けて訴求する

 リニューアルでは従来品よりも旨みの余韻が感じられるよう、製造工程における熱ダメージを抑える新製法を採用。同シリーズの最大の特徴である開封後も常温で90日間おいしさをキープできる点を訴求するため、「だし香る鮮度みそ」へと商品名を変更した。パッケージも「鮮度みそ」ならではの機能性や本格的なおいしさが伝わるようなデザインへと変更している。

 同シリーズは定番の「あわせ」のほか、「減塩あわせ」、「八丁味噌使用赤だし」「PREMIUMあごだし」「鮮度のこうじみそ」といった豊富なラインアップを持つ。22年春には新商品として「だし香る鮮度みそえびだし」を追加。湯を注ぐだけでえびから丁寧にだしをとった料亭のような味わいのみそ汁が家庭でも手軽に楽しめる。また、えびの濃厚な風味を生かし、茶わん蒸しやだし巻き卵、パスタ、チャーハンなど、ジャンルを問わず幅広い料理に使用できる点も魅力だ。

 マルサンアイでは利便性・汎用性が高く保存もしやすい「鮮度みそ」シリーズを通じ、みその使用量拡大をめざしていきたいとしている。