米ソフトウェア大手のアドビは12月3日、2020年の感謝祭(11月の第4木曜日)からサイバーマンデー(感謝祭明けの月曜日)までのサイバーウイーク(11月26〜30日の5日間)の米国のオンライン売上高が、前年同期に比べて20.7%増の344億ドル(約3兆5000億円)となり、過去最高を記録したと発表した。米国の大手小売業上位100社のうち80社のEC(インターネット通販)サイトの訪問者数と在庫を分析した結果に基づいて、推計した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、米国の消費者の多くが店舗の人混みを避け、オンラインショッピングを選択したことで、売上高が大きく伸びたとアドビでは分析している。米国では感謝祭翌日のブラックフライデーから年末商戦が本格的に始まり、サイバーマンデーには多くのオンライン小売業者が大規模なセールを実施する。
サイバーマンデー当日のオンライン売上高は、前年比15.1%増の108億ドルに達したと推計される。また、ブラックフライデーには、前年比21.6%増の90億ドルがオンラインで消費され、1日当たりの売上高はサイバーマンデーに次ぐ規模となった。
オンラインで購入した商品を店頭で受け取る消費者も増えた。サイバーマンデーにオンラインショッピングをした人のうち、店頭受け取りを選択した人は30%増、ブラックフライデーでは52%増となった。