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テキサス州だけで売上6兆円近く!最強スーパー、H-E-Bとは

米・テキサス州とメキシコで事業を展開し、日本円にして売上高約6兆円を誇る有力スーパーマーケット(SM)がH-E-B(H-E-B Grocery)だ。テキサス州では352店舗を展開し、売上の9割以上をテキサス州だけで稼いでいる。複数の店舗フォーマットと先進的で消費者から評価の高いECにより高い売上を獲得するH-E-Bの戦略とは。

地元住民に愛される屈指のSM

 まずはH‐E‐Bという企業の規模感からスタートしよう。

 NRF(全米小売業協会)が毎年発表しているトップ小売企業(Top 100Retailers 2024)によるとH‐E‐Bは年商410億600万ドルで18位に位置している。

 ランキングのベースとなる計算方法は作成している調査企業によってさまざまなのだが、NRFは小売以外の売上高を除いているので、公開されている連結売上高とは異なっている企業が少なくない。

ダラス市内にオープンしたH-E-Bの新店

 ここから食品売上高の多い企業を抜き出すと、ウォルマート(Walmart)、コストコ(Costco Wholesale)、クローガー(Kroger)、ターゲット(Target)、アルバートソンズ(Albertsons)、アホールド・デレーズ(Ahold Delheize)USA、パブリックス(Publix)、アルディ(Aldi)、ダラーゼネラル(Dollar General)、H‐E‐Bとなる。

 さらにウォルマートのような、米業界用語で言うところの「オルタナフォーマット」を除き伝統的なSMだけとするならば、クローガー、アルバートソンズ、アホールド・デレーズUSA、パブリックス、そしてH‐E‐Bだ。

 H‐E‐Bは「アメリカの6大スーパーマーケットの1社だ」となる。

 またこのリストによると、H‐E‐Bの年商は対前年比

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