[9日 ロイター] – 料理宅配アプリの米ドアダッシュは9日、フィンランドの同業ウォルト・エンタープライゼズを買収すると発表した。買収額は約70億ユーロ(80億9000万ドル)で、全額を株式交換で実施する。海外市場でのシェア拡大を目指す。
ドアダッシュは引け後の時間外取引で4%上昇した。
料理宅配サービスは新型コロナウイルス流行による巣ごもり需要で急成長しており、ネットで料理を注文する習慣が既に定着したとの指摘もある。ドアダッシュや競合のウーバーイーツ、グラブハブの業績は数年にわたり拡大するとみられている。
ウォルトは23カ国で事業を展開している。
両社は、一時的要因を除いた中核利益の合計が2022年にゼロから5億ドルの範囲になるとの見通しを示した。買収手続きは同年上半期に終了する見込みだという。
ウォルトの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のミキ・クウシ氏がドアダッシュの海外部門の責任者に就く。
ドアダッシュはカナダとオーストラリアに進出しており、6月には日本でサービスを開始すると発表した。
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