[ブリュッセル 30日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会が30日発表した8月のユーロ圏景況感指数は117.5と、市場予想を下回った。
フランスとオランダで楽観的な見方が大幅に後退した。販売価格の予想が過去最高を記録した。
7月の同指数は、過去最高の119.0だった。
すべての主要セクターで楽観的な見方が後退した。製造業景況感指数は13.7と、前月の14.5から低下。サービス業景況感指数は16.8と、前月の18.9から低下。消費者信頼感指数はマイナス5.3と、前月のマイナス4.4から低下した。
一方、製造業の販売価格期待指数は過去最高を記録。消費者インフレ期待指数も31.1と、前月の30.0から上昇した。ただ、過去最高の38.7は、依然として大幅に下回っている。
雇用期待指数は1.2ポイント上昇の112.8と、2018年11月以来の高水準。建設、小売り、サービス業の人員採用計画が寄与した。
国別では、フランスの景況感が4.5ポイント低下と、最大の低下を記録。次にオランダが続いた。イタリア、スペインも低下。ドイツは0.3ポイントの低下にとどまった。