[ワシントン 9日 ロイター] – 米労働省が9日発表した6月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が前月比59万件増加し1007万3000件と、過去最高を更新した。
採用件数も671万9000件と、前月の602万2000件から拡大した。
ロイターがまとめた求人件数のエコノミスト予想は928万件。求人は4地域全てで増加し、求人率は6.5%と、6.1%から上昇した。産業別では、専門職・企業サービス、小売、宿泊・飲食が大きく増加した。
採用は、小売りが29万1000件増、政府の教育部門が9万4000件増加した。
自発的な離職件数は約390万件と、前月の約360万件から増加。新型コロナウイルス禍前の水準を大きく超えている。自発的な離職率は2.7%と、2.5%から上昇。同率は労働市場に対する信頼感の指標と見なされている。
ただ、感染力が強い新型コロナウイルスのデルタ変異株の拡散を受け、一部の失業者が労働市場復帰をためらう可能性があるとの懸念も出ている。