[ワシントン 10日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)は10日、ことし1月に発表していた交通機関でのマスク着用義務を初めて変更すると発表し、屋外の乗降拠点や、フェリーやバスや路面電車の屋外席などではもう着用を義務づけないとした。新型コロナウイルスの感染リスクが屋外では低下したと判断した。
屋外で列車を待つ際や、空港の屋外の中庭にいるときにもマスクを外せるようになる。
行政管理予算局(OMB)の規制部門が長く検討を続け、変更について運輸労組などとも幅広く協議していた。
屋内ではワクチン接種の有無にかかわらず、すべての交通機関での着用義務を続ける。ワクチン接種をした航空関係の労働者が、一般の人が立ち入れない部屋などでマスクを外せるようにするなどの微修正は検討中。
CDCは1月、相乗り車両を含むほぼすべての交通手段でマスク着用を義務化。バイデン政権は4月に、全米の輸送網で9月13日までは着用しなければならないとして義務付けを強化していた。
ただ、CDCは5月、接種を完了した人は屋外ではマスク着用の必要はなく、屋内でも大半の場所では着用しなくてもよいと発表。多くの州レベルでも既にマスク着用義務が解除され、国内では交通機関のみがマスクを義務づけられる場所になっている。