[ロンドン 25日 ロイター] – 英国のオンライン衣料販売大手ブーフーは25日、経営破綻した英老舗百貨店デベナムズのブランドや一部の事業資産を買収すると発表した。
また、同じく英国のオンライン衣料販売大手ASOS(エイソス)は、経営破綻した英アルカディア・グループ傘下のブランド「トップショップ」「トップマン」などの買収に向け独占交渉を進めていることを明らかにした。
ブーフーは、「デベナムズ」ブランドや、デベナムズのすべてのインハウス・ブランド、ウェブサイトなどの事業資産を5500万ポンド(7540万ドル)で買収したと発表。
実店舗124店は買収の対象外で、雇用の維持も行わない。
デベナムズは創業243年の老舗百貨店だったが、昨年4月に管財人の管理下に置かれた。管財人は先月、同社の清算を開始する方針を表明しており、従業員1万2000人が失職する恐れがある。
25日のブーフー株は4.3%値上がりしている。
一方、ASOSは、大富豪のフィリップ・グリーン氏が経営していたアルカディアの管財人と、「トップショップ」「トップマン」「ミスセルフリッジ」「HIIT」ブランドの買収に向けた独占交渉を進めていると表明した。
アルカディアは昨年11月に管財人の管理下に置かれ、1万3000人以上が失職する恐れがある。
ASOSは「当社の顧客基盤に合致する強力なブランドを買収する魅力的な機会だ」とした上で、買収が実現するかはまだ不透明だとの見方を示した。
スカイ・ニュースは23日、ASOSが「トップショップ」ブランドを2億5000万ポンド以上で買収する可能性があると報じていた。
ASOS株は3.7%上昇。