[ワシントン 10日 ロイター] – 米労働省が10日に発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.3%上昇と、市場予想の0.2%上昇をやや上回った。サービスが底堅く伸びた。基調的な物価も引き続き伸びた。7月は0.6%上昇していた。
前年同月比では0.2%下落。市場予想は0.3%下落だった。7月は0.4%下落していた。
前月比の内訳は、サービスが0.5%上昇。サービスの値上がり要因の20%近くが、機械や機器、部品、供給品に関するマージンだった。モノは0.1%上昇した。
変動の大きい食品・エネルギー・貿易サービスを除いたコア指数は0.3%上昇。3カ月連続で0.3%上昇した。前年同月比でも0.3%伸びた。7月は0.1%上昇していた。
FRBが物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数は、7月に前年同月比1.3%上昇した。6月は1.1%上昇だった。FRBは物価目標を柔軟性のある平均2%としている。8月のPCEは今月下旬に発表される。